超公務員というのは敏腕とかいう意味ではなく典型的公務員という意味だと思います(多分)

超公務員 守時健さん(34歳)のブログ

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病院の採血を鼻血で済ませようとした話

大学の頃の話なんですが

ツブ貝食べたんですよ。ツブ貝。

そんで寝たんですよ。

そしたら夜中に目が覚めて、何故か鼻血でてるんですね。

それどころか全身かゆくて仕方がないし

お腹痛くて仕方がないし

軽くパニクって

トイレで鼻血拭きながら

全身に痒み止め塗ってたんですよ。

んでその辺りで意識が朦朧としてきたので

救急車呼んで病院に搬送された訳です。

病院に着いて、治療室みたいなとこに運び込まれたんですが

そこで看護婦さんがずーーーっと

「私の声がきこえますかー?」とか「お名前はー?」とか

「住所がいえますかー?」とか何度も私に意識があるか確認するので

最初はその都度答えてたんですが

だんだん看護婦さんの声が、なんてか

ザーッ

って感じで何言ってるのか解らなくなってきたんですね。

そんでその時ふと

「これは死ぬな」

と思いまして

今まで好き勝手生きてきて、高校出て4年間働いて

独学で大学入って、たくさん学費借りて

もう少しで就職ってところなのに

今までは周りに迷惑をかけるだけだった

生きる不良債権みたいな私だけど

ようやく、ようやく就職してみんなに恩返しできるってとこなのに

ここまでなのか

もうおしまいなのか

結局私は誰も幸せにできなかったなあ

と考えを巡らせると涙でてきて

「てか泣きながら鼻血出しながら意識が朦朧としてる

私ってそうとうキモいな」

と思いながら気を失いかけたその時ですよ

看護婦さんが

「採血します!」

と叫んだわけですよ。

そこでですよ。

私ってその

注射が無茶苦茶嫌いなんですね

小さなころから

注射で泣いたとか注射したくないから

脱走したとか

注射したくないから

病院いかないとか

なんなら

注射されるくらいなら

病気になってもいいよ

ってくらい決心が硬い上級注射嫌いな訳ですよ

なんで朦朧とする意識の中で、

看護婦さんの声が遠くなっていっても

「採血します!」

ってのははっきりと聞こえたわけですよ

なので身に危険を感じた私は

さっきまで看護婦さんが何を問いかけても

「うー・・・うー・・・。」

としか答えなかったのに

突然カッっと目を見開いて

「ダメです!!注射は嫌でえええええすううう

血ならここにあるじゃないですか

鼻血があるじゃないですかあああ

鼻血使ってくださああああああああああああああい!!!

この鼻血使ってくださああああああああいいいいいい!」

と手で鼻血をぬぐって看護婦さんに

突き出しながら

叫んだのです。

そしたら

この看護婦さんさっきまで私の意識を確認するために

何度も何度も「自分の名前いえますかー!?」とか

私に問いかけてきた訳ですよね

言い換えれば私が喋るのを、

問いかけに答えて、意識があることを確認するのを

この方、ここ数分間、

至上命題にしてた訳じゃないですか

待ちに待ってた訳じゃないですか

普通こういう時

「あ、意識ありましたー!」とかって

ちょっとは喜んでくれたりしてもいいと思うんですが

この看護婦さん私の懇願を

素で無視して

手を押さえつけて採血しましたからね。

手に鼻血つけながら

注射されて

「ぁぅぁああぁぁ〜」

とか言ってる私は

看護婦さんの目にはどう映ったんでしょうか

ということを考えながら気を失って

気づいたら朝で

「貝類アレルギー」の称号を獲得して

お家に帰りました。

どうやら採血に必要な血は鼻血ではダメらしい

死にかけながらこの教訓を胸に刻み込み

私は今日も生きています。

  • この記事を書いた人

守時

大仏を被って記念写真をとることで生計を立てています。副業でニホンカワウソを模ったキャラクターを運営しています。

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